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2024-02-12 (Mon) 23:38

【石じじいまとめ⑦】『アンマエ』『じじいと不良娘』

2chオカルト板
『アンマエ』
661 :本当にあった怖い名無し:2016/08/28(日) 20:14:56.55 ID:hHq0qghM0
石じじいの話です。

これも朝鮮時代の話です。
じじいは海岸(日本海の;朝鮮では東海=トンヘと呼ぶ人間もいたそうですが)の近くの山を歩いていたときに、幽霊船をみたそうです。
じじいは山を歩いていて、開けた場所から海が見えたそうです。快晴でした。
日本海をみていると、遠くに船が。
彼は日本光学の双眼鏡を持ち歩いていたのですが、それでみると古風な帆船でした。
「ほう!あがいなふねもまだあるんかのう?」と思い、山を歩き続けたそうですが、
夕方になって再び海が見えるところに出たら、その船がさらに近づいていました。
よく見ると船体が真っ黒で、二本ある帆は真っ赤でした。
それがどうも陸地に向かって動いているらしい。
近くの港に入港するのか?と思って、その港町に宿をもとめて下山しました。
町におりて地元にひとに、そのような船が入港するのではないか?と言ったところ、その人々は顔色を変えて大騒ぎになったそうです。
その慌て方が尋常でなかった。
海岸で朝鮮人たちは松明を燃やし始めました。
町の駐在(日本人でした)にその騒ぎについて尋ねると、
「うん、よくわからない。
 彼らの言うことには、なにか、恐ろしい船がたまにやってくるらしい。
 まあ、ちょうせんじんの迷信でしょう」
海岸には祈祷師のような女性がやってきて、「拝みながら踊っていた」そうです。
ご苦労さんなことよのう、と思ってじじいは宿屋でぐっすりと眠りましたが、
翌朝、さらに騒ぎは大きくなっていました。
地元のもと両班の娘がその夜にいなくなったと。
いちおう行方不明事件なので駐在さん(日本人)も捜査を始めました。
どこにもいません。近くの村・町に電信で通知したそうです。それらしき人物はいない。
村人は海岸に集まって怯えたように海を見ていました。
そこには、沖合に黒々と停泊する例の船がありました。赤い帆を青い空に照らして。
帆をあげているのに船は動かず錨を下ろして停泊しているようでした。
ふたたび双眼鏡で見てみましたが、船上に人影は無かったそうです。

じじいは駐在と話をして、あれは無人の難破船ではないか?と思って村人に尋ねたそうですが、
アレが怖い船(朝鮮語では「アンマエ」と言っていたそうです)だと村人は口々に言いました。
村人は、もっと人がいなくなるのではと恐慌していたそうです。
駐在とじじいが尋ねたところ、アノ船がくると必ず村の人がいなくなる、と。
「よっしゃ、あの船まで行ってみようや!」とじじいが言っても、村人は腰が引けてだれも舟を出そうとしませんでした。
重苦しい空気に包まれて夜になりました。
夜になっても黒い船は明かりもつけずにいたそうです。
村の若いものが数人、勇気をだして警戒するために浜に残ったそうです。松明を焚いて。
じじいは翌朝、大騒ぎで目を覚ましました。
例の若いものがいなくなっていました。一人もいない。松明は倒れて消えていました。
砂浜(それほど広くなかったそうですが)には大勢の人が走り回った足跡が残っていました。
村人や呪術師は、「あれだ、アノ船が人を喰らうんだ」といって青くなっていたそうです。

じじいもそう何日も滞在しておられなかったので、車に同乗させてもらい村を後にしました。
駐在の住所を聞いておいたそうです。
彼は家に帰ってからちょっとしてから駐在に手紙を書いたのですが、その返信がすぐに来たそうです。
「あの船は、その後二日停泊し、その後、朝見てみるといなくなっていた。その間に村人の8人がいなくなった」
その後、第二信が彼から来て、それには「その後、いなくなった人々の着物の一部が海岸に打ち上げられた」と。
駐在は、心中ではないか?とも書いていました。

「ふしぎなこともあるもんよ。ひとがあがいにたくさんいっぺんにおらんなるとはのう。
 日本もええ船があるんやけん、あのおかしな船をしらべたらよかったやけど」
日本の行政府は迷信を取り除こうと努力していましたが、そのような事件を伴う(根拠のある?)迷信は根絶やしにはできなかったそうです。
『じじいと不良娘』
677 :本当にあった怖い名無し:2016/08/30(火) 21:42:14.99 ID:yQrUAPBO0
石じじいの話です。

じじいの住む村は、かなり山奥で空気が驚くほどよく静かでした。今でもそうです。
そこに戦後すぐに、母親とその娘の親子がやってきたそうです。
噂で聞くに、その娘は素行が悪くいわゆる不良で、それを更生させるために都会から田舎にやってきたのだ、ということでした。
父親は戦死しておりいないので、うまくしつけができないで困っているとも。
1ヶ月後くらいに、その母親は近くの集落の人に(他人だったそうですが)その娘を預けて、そこを去りました。
娘はそこで生活を始めました。
その母親の態度から、じじいは「あの母親は自分の娘を捨てたな!」と気がついたそうです。
じじいは田舎者でしたがバカではなかったので、それはおそらく確かだったのでしょう。

ある日、じじいが山に行く準備をしていると、その娘が(中学生だったのですが)見ていたそうです。じじいをじっと睨んでいたそうです。
痩せた背のちょっと高い女の子だったのですが、眼光がするどかったと言っていました。
じじいはいやな気分になって山にいきましたが、次の日もその娘はいたそうです。
それが数日つづいたのですが、ある日、じじいは思いきって娘に声をかけました。

「わしといっしょに山へいくかな?」
当時は大人が子供に声をかけても通報されるような社会ではなったので。
(それを見ている人もいないし、それを気にかけるような風潮でもない:ある意味、子供はほったらかしだったのです。それにその娘は、預かっている家庭にとっては金をもらって世話をしているにすぎませんから)
女の子は笑いもせずじじいについて来たそうです。
山を一緒に登って石探しと石拾いをしました。
じじいは弁当を彼女に分けてやったそうです。
次の日も彼女は来ました(夏休みだったのです)。
じじいは小さな子供に欲情する性癖を持っているわけではありませんでしたが、まるで自分の子供のようにその子に接しました。
じじいは結婚しておらず子供もなかったので、なおさらだったということです。
じじいは山の歩き方、石の探し方、どんな石が貴重か、などのノウハウをその子に伝授しました。
じじいは、まあ、子供だからこんなことを言ってもしょうがないか、と思っていました。
しかし、事態は思わぬ方向に進みます。
彼女はとても石探しの才能があったそうなのです。
軽々と山を登るし、道を覚えて帰り道も平気で歩ける。
そして教えられたとおりに、またはそれ以上に上手に石を探して、いくつも貴重な石を見つけたそうです。

「えらいことよ。そのこはのう、がまんづようてのう、よう、やまをあるけえたんよ。
 あがいな元気な子は、わしらの村にもおらなんだい」
その子は面白い貴重な石をたくさん見つけて、じじいに提供しました。
そして、その見つけた石の中から、ちいさな綺麗なものを1つじじいから分けてもらって大事そうに持ち帰ったと。

ある日、じじいと女の子は山をかなり歩いたあと、おそい昼食をとりました。
女の子が持ってくるようになったお弁当は、粗末なものだったそうです。
食後、彼女は疲れたのか、ウトウトと眠りこけたそうです。
「ありゃりゃ、ねてしもうたい」とじじいは思ってタバコをふかしていましたが、急に「おとうさん!」と彼女が叫んだそうです。
じじいはびっくりして彼女を方をみましたが、彼女はまだ眠っていたそうです。
彼女の寝言だったのです。
じじいは自分がしていた手ぬぐいを折りたたんで彼女の頭の下に敷いて、目がさめるまで待っていたそうです。
その日はそれで石探しをやめて帰りました。
じじいは彼女の卓越した石探しの能力に驚いて、ちょと怪しんでいました。

そうして一ヶ月ほど、日曜日ごとに彼女はいっしょに石探しに出かけました。
じじいは彼女に「友達といっしょに遊ばないのか?」と尋ねましたが、
彼女は「ともだちはいない」と苦しそうにいったそうです。無口な少女でした。

そうしているうちに、彼女はその村を去りました。
聞くところによると、「どこか他の町の家に養子としてもらわれていった」ということでした。
じじいは彼女を自分の娘のように思い、情が移っていたので、かなり落胆しました。
ただ、じじいは娘がことづけたという手紙を渡されました。
封筒に入っていてきちんと糊付けで閉じられて封緘されていました。
じじいは開けてみましたが、そこには、
じじいと一緒に山歩きをしたことがとても楽しかったこと、
自分は母親とあまりうまくいかなかっとこと、
その村での生活はひとりぼっちで寂しかったこと、
そして無愛想な態度をじじいにとったことを謝罪することばなどが書き連ねてあったそうです。
その手紙はじじいのことを『おじいちゃん』と表記していました。
じじいはその手紙を大事に持っていて、私にも見せてくれました。
それは鉛筆で書かれていて、子供にしてはきれいな文字でした。

「のう、ぼく(わたしのこと)よ、かわいそうやったのう。
 自分のこどもがにくい親がどこにおらい?
 しかしのう、あのころはおなご一つの手でこどもをそだてるんは、えらいたいへんやったんで。
 もうええおとなになっとるやろうけど、どこにおるんかのう?」
じじはいとおしむように、その手紙をもとどおり座机の引き出しにしまって、そう言いました。

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