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2022-12-06 (Tue) 21:47

【洒落怖】[みちかさん] … 親戚に霊能者と呼ばれている人がいる

2chオカルト板
947 :みちかさん:1/6 04/02/07 07:29

親戚に霊能者と呼ばれている人がいる。
彼女の地元ではそれなりに有名で、本名とは別に、近所の人は彼女のことを『みちか』さんと呼んでいた。
なんでも、”身近”と”未知か”と”道か”が混ざっていて、本人曰くいい感じなので、周りにそう呼ばしているらしい。
今現在北海道のM別におり、45歳である。

彼女は昔、東京で不動産会社の事務をしていたのだが、ふとしたきっかけで辞めたらしい。
その原因は今でも話してくれない。
旦那さんとはその時期別れて、子供も旦那さんが引き取っている。

僕には元々霊感などないし、霊も怖いので、
彼女、すなわち『みちかさん』と話すのはあまり好きじゃなかった。
初めて話したのは小学校4年の時、僕が京都に住んでいた時だ。
その時は丁度、家族で父親が昔住んでいた北海道を訪ねていた。
「あんた、家の近くにお墓のある公園があるでしょ?」
えっ?と僕は思った。
「むやみに拝んだらだめだよ。霊がついてくるからね」
初対面でいきなりこんなことを言われた。

そもそも、何故彼女がそんなことを知っているかがわからなかった。
ただ、当時友達の間で、ほんの一時期拝むのが流行って、僕も真似していたのは確かだった。
両親すら知らない事だ。
それ以来拝むのはやめた。

2回目に会ったのは、東京でおじいちゃんの葬式があったときだ。
みちかさんは北海道から、葬式に参加するために来ていた。
後から知ったのだが、その時はすでに霊能者まがいのことを地元でやっていたらしい。

その時はこう言われた。
「あんた苦労するよ。うん。
 でも、あんたの亡くなったおばあちゃんがええ人だからね。守ってくれてるのが救い。
 あんたの父親も苦労人だけど、そのおばあちゃん、つまりあんたの父親のお母さんだけど、
 その力があるから、今は結構幸せにやってるでしょ?」
僕のおばあちゃんは、僕が生まれて2,3年後に亡くなった。
おばあちゃんは僕をとてもかわいがったらしい。

それにしても、僕はその時中学一年生だったが、またもや嫌な感じになった。
なんでこんなことをこの人は言うのだろう。そう思っていたのだった。
今振り返ると、僕の人生は特別不幸というわけでもないが、とりたてて幸せというわけではなかった。
当たっていないわけでもない。

3回目に会ったのは、おじいちゃんの何回忌かの時だ。
小さい頃からみちかさんには嫌な感じを受けていた僕は、話さないようにしていたのだが、なんとなく目が合って、話さなければいけない雰囲気になってしまった。

「あら、元気?」

初めてそう聞かれて、僕はちょっとびっくりした。

「別に会うたびに小言言いたいわけじゃないのよ。ただ気になっただけだからさ」と彼女は笑って言った。

「霊能者みたいな事しているんですって?」

僕は思い切って彼女に聞いてみた。

「まあね。といっても頼まれた時だけ。普通は自分からは何も言わないのよ。そんなにわかるわけでもないし。親戚だろうとね」

嘘つけ、と内心思ったが黙っていた。

「あんたは特別よ」

まるで僕の心を見透したように彼女は付け加えた。

「ところで、どんな感じなんですか?霊って?」

「どんな感じ?そりゃいろいろ。ほんと、いろいろ。でも、どれも基本的にはさ、人間の思念の残りなわけよ。わかる?」

わかるわけがない。

「個人の何かの思いが霊になっちゃうわけよ。だから、その思いを知るのが大事なの。ね。ただ・・・時々とんでもないのがある。私じゃどうしようもないのが」

「例えば?」と僕。

「聞きたいの?」

そう言って、みちかさんは僕に霊体験を語ってくれた。

みちかさんは知人に頼まれて北海道のK町にいくことになった。
そこには2年前ぐらいから原因不明の病に罹った14歳の少年が待っていた。
なんでも、胸がずっと苦しいらしい。
医者の方でも原因がわからず、かといって命にかかわるほど危険というものでもないので、入院費用のことも考え、自宅療養を続けているとのことだった。
学校は気分がいい時にだけ行っているらしい。

「行ってみてびっくりしたのよ。ほんと」と、彼女は興奮気味に言った。

「最初はさ、まあ私のような胡散くさい人間に頼んでくるくらいなんだから、当然、霊がらみなのはわかってたけどさ」

そこは北海道地方に特有の屋根が三角に尖った普通の家だった。壁はクリーム色で、屋根は赤い家。
その時には別段変な感じはしなかったと言う。
ところが家に入ると、「ウッ!」という、胸が押しつぶされる感じに襲われたらしい。

「知人に引きつられて中に入ると、その母親が待ってたわけよ。当然だけどね。
 父親は仕事を休んだらしく、少年が寝ているベッドの前で正座してたわ。
 で、挨拶して、『みちかです』と自己紹介したわけ。
 その時ちょっとピンと来たんだけどさ。ま、やりながしたの」

何を?と聞く前に彼女は続けた。

「それで、いよいよ少年とご対面。案の定、何か黒っぽい服を来た人が、少年の胸に乗っかっているのね。
 その時に丁度、父親はトイレに行くって下へ行ったのよ。変でしょ、これから除霊をするってのに」

確かに変だ。

「で、よ~くその霊の顔を見たらさ・・・なんと、その父親の顔してるじゃない!
 予感はしてたけど、本当にびっくりしたわ。
 で、母親にちょっと事情を聞いたらさ、どうやらその子は、母親の連れ子らしいのね。
 『はは~ん。そういうわけか』って思ったの。
 その母親は3年前にその父親と知り会って、再婚したんだって。
 で、2年前から胸が苦しくなったってことは、どうやら父親が、その子を疎ましく思ったみたいね」

なるほど。

「でも困ったことにさ、生霊ってのは私もその時初めてで、除霊したことないのよ。
 故人の霊なら問題ないんだけど。生きている場合はねえ。
 で、どうしようか考えてたらさ・・・」

「なんとその父親の生霊が突然っ!私の方すっごい形相で睨んで、
 私の胸を両手でこうぐ~って、押しつぶすようにし始めたのよ!
 私、もう『うっ、うっ!』ってなって、息できなくなって。
 苦しみながら『外だして、外だして!』って知人に言ったの
 で、連れ出して貰って、玄関出たらすぐ息できるようになって」

「それで結局除霊はどうしたんですか?」

「諦めた」

「えっ?」

「だって、父親が原因だなんて言えないし。
 言ったら家庭崩壊だよ?そりゃ息子はよくなるかもしれないけど」

「そのままにしといたんですか?」

「ん。あの父親による思念も、いつも強いわけじゃないから。そのうちね、無くなるでしょ。なんかで」

「いいかげんだな~」

「だって、別に大金もらってやってるわけでもないし。壷売ってるわけでもないしさ(笑)
 ま、それは冗談として。生霊はね、取り扱いを間違えると本当に大変なことになる。
 当たり前だけどね、死んだ人よりね、生きている人のほうが思いが強いんだよ」

その後その少年の話を聞いたが、結局あの夫婦は離婚したとのこと。
それ以来、少年は胸の痛みが消えたそうだ。
でもあの時一番怖かったのは、みちかさんの話の最後の部分だった。

「知人が私を外に連れ出そうとした時、知人は居間で父親を見たらしいんだけど・・・
 正座して両目見開いて、こっちをが~って見てたって。
 机で右拳を震わせながらね。すごい顔してたって。

 それ聞いて、生半可な霊よりぞ~っとしたわ」

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