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2023-07-06 (Thu) 20:53

【山怖】[山岳救助隊] … 担架に人を乗せて山を登ることなど、どうか考えてもおかしい

2chオカルト板
599 :本当にあった怖い名無し:2008/01/23(水) 00:03:15 ID:PCndGtF20

おれのじいちゃんは、3ヶ月に1回は山に登る山好き。
それは11月、東北のほうの冬山、名山といわれる有名な山だ。
ベテランのじいちゃんも、登り始めるときは強い緊張感に襲われる。
その時も、かなりの緊張とワクワクで気分が高揚していた。
朝の4時に登り始め、お昼に登頂する。そして、午後4時には下山する日程を組んでいた。
朝4時の冬山はかなりひんやりとして静かで、じいちゃんは朝の山が一番好きだった。

その朝の冬山を満喫しながら登っていると、担架をもった山岳救助隊4人とすれ違った
その救助隊は担架に何も乗せていなかったが、さも何かが乗っているかのように4人で担架を担いでいた。
じいちゃんは訓練か何かかと思い、「ごくろうさん」と一言かけてすれ違った。
その救助隊たちも頭を下げてすれ違っていった。

その後、なにごともなく無事に頂上についたが、予定を2時間ほどオーバーしていることにあせりを感じ、急いで下山を始めた。

中腹辺りにさしかかったころ、日は落ち始め暗くなりだした。
その時だいぶ遠くから、オレンジ色のものが登ってくるのが見えた。
「ん・・救助隊か?」
なにか事故でもあったのか・・・
そいいえば、朝も救助隊にすれ違ったな。
思い返してみると朝すれ違ったとき、雰囲気がおかしかったな。
たいてい救助隊は、登山者と軽い会話をすることが習慣になっているが、4人はただうなずくだけだった。
しかもその4人は、朝すれ違った救助隊と同じように見えた。
少し無気味になったじいちゃんは、近づいてくる救助隊に恐怖を感じ始めた。
じいちゃんは、救助隊に思い切って話し掛けてみる事にした。
徐々に近づいてくる救助隊。ふと不審な点に気づいた。

担架に人が乗っている・・・

ありえない。担架に人を乗せて山を登ることなど、どうか考えてもおかしい。

顔が派別できるところまで来ると、じいちゃんは歩みを止めた。朝すれ違ったのと同じ救助隊・・・
担架には明らかに人間が乗っているが、毛布が巻いてあって直接は見えない。
じいちゃんは意を決して話し掛けようとしたが、足が震え声も出なかった。
救助隊はじいちゃんの横を平然と通り過ぎて、頂上へ向かっていった。
そこでじいちゃんは、直感的に感じた。次は俺か・・・
あの救助隊が頂上から降りてくるときに、俺と鉢合わせたら大変な事になる・・・

いままでにないくらい急いで下山を始めた。
登山は登るよりも下山するほうが危険という基本も忘れて、ただただ急いだ。

だがいくら登山好きとはいえ、老いたからだでそんなに早く下山できるわけもなく、すぐにペースダウンし、じいちゃんも冷静に考え始めた。

俺の思い込みだ。そんな話があるはずもない。訓練で山を上り下りしてるだけだ。
冷静にならないと取り返しのつかない事故になるぞ。
自分にそう言い聞かせ、ゆっくり下山を始めた。

順調に歩いていると、後ろに嫌な気配を感じ振り返った。
救助隊だ・・担架を担いで、後ろを下山してきている。
じいちゃんは意識しないようにして、平然と彼らをやり過ごす事にした。
だが、近づいてきてるのを考えると、足が震え今にもちびりそうだった。
救助隊は、前と同じように何もいわないで、静かに異様な雰囲気を漂わせながら、じいちゃんの横を通り過ぎていった。
担架に何か乗っている・・・
その時じいちゃんは、はっきりと担架に乗っているものを見た。

じいちゃんは、それが何なのかを最後まで教えてくれなかった。

∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part36∧∧

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Comments

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316:ななめ黄泉:2022/04/21/15:28
山岳部で担架で山登りが不思議?・・・今までが単に幸運だっただけのこと。ヘリによる遺体回収・けが人の病院搬送で低地から尾根に出るのはよくあること。自分の体力経験を過信ぜず、事前に気象情報、計画を立て装備食糧を持ち、引き返すなり、時には無理に下山せずそこに留まり天候の回復を待つ勇気・決断をすべきってこと。その勇気決断ができない輩は登山すべきではないと考える。

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